歴代の愛車について~第7回:トヨタ・86~
前回記事がこれ↓
第7回は7台目の愛車であるトヨタ・86と初めての新車を購入した私についてです。
トヨタ・86(ZN6型)(2019年12月 ~ 2020年3月)
新社会人祝いとして、ヴィッツから86へ。初めての新車購入となりました。納期も割と長かったですね。9月頃注文して12月末納車でした。今までは購入即納車の中古車ばかり乗っていたので、「納期の間、待たされる」という感覚は新鮮でした。
皆さんもご存じの通り、トヨタ・86はトヨタとスバルの合いの子スポーツカーです。スバル・BRZを兄弟車に持つ、2L水平対向エンジン搭載のFRスポーツクーペ*1です。
馬力も207馬力もあります*2し、公道を楽しく走るには十分な馬力があります。
最近の新車の中では衝突安全防止用の機能もない、シンプルで、ある種原始的な感じすらするピュアなスポーツカーですよね。電子制御もABSや横滑り防止装置など現代の車として必要最低限の物のみついています。
最近ではスポーツカーというジャンルは盛り返しを見せていますが、この86/BRZのデビュー当初はスポーツカー――特にFRクーペなんて絶滅危惧種みたいな存在でした。それだけにトヨタとスバルが86/BRZってスポーツカーを売り出して、そいつが今じゃ街でよく見かける車の一つとしてあげられなくもないくらいには売れて、専門のチューニングショップまで出来て……
ホント、豊田社長や開発主任の多田氏、トヨタ・スバル両社の技術者の方々には頭が下がります。
さて、話を私の買った86に戻します。
私の86は後期のアプライドH型で、グレードは標準グレードのGでした。カラーはガンメタ系の色が好きだったので、マグネタイトグレーメタリックを選択しました。
なぜGを選んだかというと、私、ステアリングスイッチというものがどうも苦手で、それがないのがGグレードだったから、という理由でした。
また、86のGグレードは通常、
フロント:15インチベンチレーテッドディスクブレーキ*3、リア:15インチソリッドディスクブレーキ
で、一個上のGTグレードは、
フロント:16インチベンチレーテッドディスクブレーキ、リア:15インチベンチレーテッドディスクブレーキとなっております。
比較してみると、フロントは1インチダウン、リヤはそもそもベンチレーテッドですらなくなります。
しかし、アルミホイールレスオプション*4を選択し、ホイールを16インチスチールホイールに変更することで、GグレードでもGTグレードと同じ、
フロント:16インチベンチレーテッドディスクブレーキ、リア:15インチベンチレーテッドディスクブレーキ
の仕様になるのです。しかもレスオプションなので通常よりも44000円(税抜き)も安くなります。
という訳で私はGグレードでアルミホイールレスオプションを選択しました。後々、社外アルミホイールを装着する予定でしたし、スチールホイールも好きなので選ばないあ理由がありませんでした。
初めての新車は非常に心躍りましたね。納車して車を家まで持って帰るときのあの高揚感は他では味わったことのないものでした。
オドメーターを一桁台から少しずつ積み上げていく感覚も忘れ難いものがありました。新車って一から自分の車として作り上げていくものなんだって実感しました。
初めてのFRマイカー体験も、なかなか楽しかったです。自分は今までFFか4WDしか所有したことがなかったので、FRの旋回性には驚かされました。自分の想像してる以上にノーズが曲がっていきますからね。最初はビビりました(笑)*5
86は運転しててとにかく楽しく、そして楽でした。サーキットとかではどうかは分かりませんが、国内の普段使いというステージでは十分パワーがあるクルマなんですよね、86って。
掛川のMAX'S DINERってハンバーガー屋まで東名高速で日帰りで行ったんですが、とにかく楽で。
86の運転が楽しいってのもありますが、掛川までの往復約500㎞を走った後もあまり疲れを感じませんでした。
本当に良いクルマだったので、このままゆっくりとカスタムしながら長い付き合いができたらよかったのですが……
夜の宮ケ瀬を走行中に、急に飛び出してきた動物を避けようとして急ハンドルを切ったらそのままとっちらかって、ガードレールに接触し……
奇跡的に怪我などはなかったのですが、86の方は当たり所が悪かったのか、ボディと足回りを著しく損傷し、廃車に……
幸い、車両保険と新価特約に入っていたので車両代はまるまる出たのですが、自分の未熟さが一台のクルマを台無しにしてしまい、ショックでした。
大きな教訓を与えてくれた一台でした……