歴代の愛車について~第9回:ローバー・ミニ~
前回記事がこれ↓
第9回は9台目の愛車であるローバー・ミニとミニの魅力についてです。
ローバー・ミニ(-X12N-型)(2020年12月 ~ )
BRZの売却資金を手に購入したのがコチラ、ローバー・ミニ スプライト1.3。
1300㏄キャブレターモデルのミニといえば、やはり「往年のクーパーS」か「キャブクーパー」をイメージする人が多いと思います。
しかし、このミニはそのどちらでもありません。
コイツは日本のローバーディーラーがインジェクション仕様のミニを売り出し始めていた頃に本国で未だに生産されていた1300㏄エンジンのキャブレター仕様のミニを、ミニの専門店さんが独自に日本に並行輸入で持ち込まれたうちの一台なのです。通称、「キャブスプライト」。これはその最後期モデルの1994年式でした。
もうだいぶ前から「またミニに乗りたいなぁ」という気持ちだけはありました。BRZを売却し、お金が振り込まれたのを確認した後、すぐに以前のミニでお世話になったミニ屋さんを訪問。
当初は、このキャブスプライトを購入するつもりではありませんでした(在庫されてることすら知らなかった)。
この時、購入を検討していたのはミニ1000でした。その店がレストアベースのミニ1000を何台かストックしていたのは記憶にあったのでそれ目当てで訪ねました。
どのミニをレストアするか、色々見せてもらっていたところ、アーモンドグリーンのミニが目につきました。そのお店で試乗できた唯一のキャブミニ――それがこのキャブスプライトでした。
ものは試しと試乗して、一発でコイツに惚れこみました。純正のHS4型SUシングルキャブから1-1/4SUツインキャブに換装された1300㏄*1エンジンは、たしかなパワーとアクセルを踏んだ分だけ加速してくれる心地のいいフィールを味合わせてくれました。キャブが網付きファンネルを通じて空気を吸い込む音がアクセルの踏み込みと同時に聴こえ、スムーズに加速していく感じがとても気に入りました。
次の週あたりに試乗と商談の予約が入っている、とのことだったので、この機を逃してなるものかとその日のうちに即決、購入に至りました。
公道走行可能状態だったので、ちょっとした手直しで済み、納車までの期間が短かったのも決め手でしたね。
購入を決めた後は、納車整備期間中に早速カスタマイズを依頼しました。インジェクションミニに乗っていた頃からの夢だった「10インチ化」です。
やはりナローボディのミニはよりオールド感が出て最高ですね。せっかくMK2/3 テールランプやMarkⅡオースチンクーパーSのエンブレムがついているんだから、ということでオーバーフェンダーはとっぱらって、10インチ化しました。
換装したブレーキは王道のAPロッキード! ブレーキパッドは10インチコンバージョンキットについてきたEBCブレーキをそのまま採用しました。
このままでも十分かっこよかったのですが、スプライトなのにエンブレムだけクーパーってのもどうなんだ、ってなりまして、エンブレムはこのキャブスプライト本来のものに差し替えました*2。
ついでにヤフオクで落としたミニ1000用のスチールグリルに換装。
納車してからはめちゃくちゃに乗り回しました。やっぱり私のクルマの原点は「ミニ」なんだなと実感しましたね。
ミニは絶対的に速いクルマではありません。でも楽しい。小さなボディに対し十分なパワー、ゴーカートフィーリング・・・運転の楽しさをダイレクトに味わえる、そんなクルマですね。
この運転の楽しさがミニの不便さや欠点をすべて吹き飛ばしてくれます。
というわけでミニの重力にまた見事に囚われてしまいました(笑)