浦山ダム

浦山ダム
ダム概要
浦山ダムは埼玉県秩父市の荒川上田野と荒川久那にまたがるように位置する重力式コンクリートダムです。重力式コンクリートダムとしては全国二番目の高さを誇る大ダム*1となっています。
浦山ダムは建設に際してRCD工法*2という技術が用いられていて、RCD工法史上初のリフト高*31mでの施工を行った歴史的ダムでもあります。
遊歩道として整備されているダムの堤頂部からは秩父盆地を南から一望できます。秩父市街地とその奥に広がる盆地北側の山々を見渡せる、浦山ダムの高い堤体の一番上からの眺めはまさに絶景です。

このダムは浦山川をせき止めて、ダム湖「秩父さくら湖」を形成しています。このダム湖は一般開放されていて、所定の手続きさえ踏めば釣りやカヤックなどを楽しむことができます。また「さくら湖」の名の通り、春には湖畔が多くの桜で彩られ、多くの観光客がこのダム湖を訪れます。
また浦山ダムでは近隣の滝沢ダムと併せて、多くの特撮、ドラマのロケ地として知られているダムでもあります。
ダム諸元
所在地:埼玉県 秩父市 荒川上田野(左岸)、埼玉県 秩父市 荒川久那 (右岸)
ダム形式:重力式コンクリートダム
河川名:荒川水系浦山川
着工年/完成年:1972/1998年
目的:洪水調節、流水の正常な機能の維持、水道用水、発電
堤高:156.0m
堤頂長:372.0m
堤体積:175万㎥
総貯水量:5,800万㎥
管理者:水資源機構
ダムカード

浦山ダムとダムカード
ダムカードはダムに隣接した防災資料館「うららぴあ」にて配布。
カード表面に採用された写真は浦山ダム堤体の正面写真でした。
このダムカードは二瀬ダム管理所にて配布しているオリジナルダムカードを貰う際に必要になるカードのうちの一枚でもあります。
配布場所詳細は下記「周辺施設」欄の当該施設紹介にて。
周辺施設
防災資料館「うららぴあ」


うららぴあは浦山ダムの資料館的施設です。
一階部分には浦山ダムカレーを提供しているレストラン「さくら湖食堂」が併設されています。さくら湖食堂ではダムカレーのほかに、ダムラーメンや秩父名物・みそポテトなどを味わうことができます。

さくら湖食堂(休業日)

ダムや秩父の自然を眺めながら食事ができます
二階部分は展示コーナーとなっています。展示コーナーではダムの仕組みやダム管理の仕事、周辺に生息する生き物などを模型や実物の展示を交えて紹介しています。



また二階には、ダム博物館の分館である「写真館」も併設されていて、日本ダム協会が主催する写真コンテストの優秀作品やテーマに沿った様々なダムの写真が展示されています。

ちなみにダムカードの配布は、入り口直ぐのところで無人配布されています。
ダムカードの配布状況を把握するため、記帳による管理が行われていますので、必ず記帳を行ってからダムカードを持って行ってくださいとのことでした。

うららぴあのすぐ近くには駐車場とバス停が整備されているので、アクセス性は良好です。

真横にはダム湖
・防災資料館「うららぴあ」
営業時間: 9:00〜17:00
入館料:無料
休館日:年末年始
・さくら湖食堂
営業時間:11:00から13:30まで(土日祝は14:00まで営業)
休業日:月曜日、火曜日
監査廊(堤体内ギャラリー)

浦山ダムの監査廊*4は一般公開されていて、内部を見学することができます。監査廊はダムに備え付けられた堤体エレベーターからアクセス可能です。


通路内は展示スペースになっていて、ダムの変形を計測するプラムラインが覗ける窓やダムの完成までの道のりを紹介したボード、ダム周辺に生息する生き物のレリーフなどを見ることができます。
また監査廊の気温は安定していて、夏は涼しく、冬は温かいそうです。どの季節でもゆっくり鑑賞できるのはありがたいですね。



ちなみにですが、監査廊内には長い階段がある箇所もありますが、バリアフリー対応でした。


監査廊は浦山ダム下駐車場までつながっていて、ダム下駐車場からの入場も可能です。ダム下駐車場からの監査廊入り口へはバリアフリーのスロープや手すりなどが備え付けられています。

開放時間: 9:00〜17:00
入場料:無料
休館日:年末年始。毎月第三火曜日*5(ダム管理所閉庁日の場合は翌開庁日)
浦山ダム下駐車場

浦山ダムにはうららぴあ近くの駐車場以外にもダム直下に駐車場が備えられています。こちらもスペースには余裕があります。
ダムを真下から眺めることができるので、ライトアップ時や放流時はこちらからアクセスした方が良いかもしれません。

また、歩道には桜の木がたくさん植えられていて、春には花見を楽しむこともできます。
駐車場の端にはダムカード型フォトフレームが設置されていて、オリジナルダムカード風写真を撮ることができます。


まとめ
浦山ダムに出会ったきっかけは、浦山ダム周辺にある岳集落*6を訪れようと秩父に来たのがはじまりでした。ろくに下調べせずに来たので、結局、岳集落にはたどり着けず、せっかく秩父に来たのだからと立ち寄ったのが浦山ダムでした。
当時、なんとなくでダムを訪れた私は、そのあまりのスケールに圧倒されたのを覚えています。
また季節を変えて訪れたいダムです。ライトアップされた浦山ダムとかもいつか見てみたいなぁ。下記のギャラリーもその都度更新していきますのでお楽しみを。
ギャラリー




*1:堤高156m、全国一位の奥只見ダムとの差はわずか1m
*2:Roller Compacted Dam‐concrete工法。セメントを少なくした超硬練りのコンクリートをブルドーザーなどで敷均してから振動ローラーで締め固める手法。安全に施工でき、工期短縮や工賃削減が見込める手法でもある
*3:一回に打設するコンクリートの厚さ。浦山ダム建設当時の技術水準では75㎝での打設が標準的だった
*4:ダム堤体内部の管理・点検用通路のこと
*5:堤体エレベーター点検のため
*6:浦山ダム建設により住居移転を余儀なくされ、今は廃村となってしまった集落。ホラーゲーム「SIREN」の舞台、羽生蛇村のモデルとしても知られる。岳と書いて「たけ」と読む